昨日はマエストロの2回目のリハーサルでした。
コンチェルトの第4楽章は1フレーズずつ丁寧に表現を擦り合わせていきます。
ベートーベンはKeile(楔)*の表現にこだわりながら、各パートのアンサンブルを確認しながら、そしてフレーズの歌い方を合わせていきます。
3楽章のトリオはホルンの聴かせどころ。
4楽章は落ち着いたテンポでしっかり楽器を鳴らして、心地よい練習になりましたが、本番に向けて段々テンポアップしていくでしょうか…(^_^;)
*Keile
レオポルト・モーツァルト著「ヴァイオリン奏法」によると、
「作曲者がしばしば書く音符の中には、ひとつひとつの音を強くひいて、互いに区切って演奏してほしいという音符がある。このような場合、作曲者はこのように演奏してほしいという気持ちを、音符の上または下に短い縦線を記入して示す。」
とあります。これは単なるスタッカートとは似て非なるものですね!
ベートーベンの交響曲が最初に出版されたブライトコプフの旧版では、出版社がベートーベンが再三に渡って手紙を出してリクエストしたKeileの記号が反映されませんでしたが、原典版として出版されたベーレンライター版とブライトコプフ新版ではベートーベンの意図が反映されています。
0 件のコメント:
コメントを投稿